令和式接客

昔、車屋さんに新車を買いに行った時にスマホ連動ナビを勧められて、自分に使いこなせるか不安だったので、「スマホ連動ナビってどうやって使うんですか？」って聞いたら、

「僕スマホ苦手で、スマホ自体も使えないので、スマホ連動ナビの使い方はわかりません。説明書読んでください」

とニコニコと言われたことがある。

いや、あるやん、分かる人呼ぶとか。

でも、車屋さんの仕事ってどこまでかは正直分からん。

車を売るのが仕事。そこについているスマホのナビの使い方は自分で説明書を見てやるべきなのかもしれない。

私は「そうですか…」とだけ言ってそれについては触れなかった。

車屋さんは「すいませんねー！」とだけ言って他の説明に入った。

力になれなくてごめんなさいね、の意味なんだろう。説明書読んでも結局よく分からんかった。

さっき急遽必要になったイヤホンを買いにコンビニに寄った。

とりあえずケーブル系の商品が陳列されてるところを一通り見回して、どれがiPhone用のケーブルか分からなかったので、レジにいた店員さんに「すいません、iPhone用のイヤホンってこの中やったらどれですか？」って聞いたら、

「分からないです！」

とてもハキハキ笑顔で答えられた。

一瞬聞き間違いかな？と思ったけど、そのまま見つめてても何も言うつもりがなさそうだったので、

「じゃあ、分かる人いますか？」

って聞いたら

「あー、いないです！すいません」

だって。

急いでたので、別のコンビニに行こうと思って、「わかりました。ありがとうございます」と言ってコンビニを出る時に「すいませんねー、ありがとうございましたー」と言われた。

つっこんでいいのか分からんぞ、令和式ノーストレス接客。